薬剤師の新しいキャリアデザイン戦略~自分らしい人生を歩むために!‶33歳までに読む本〟

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薬剤師の新しいキャリアデザイン戦略~自分らしい人生を歩むために!‶33歳までに読む本〟

「薬剤師格差」が始まった。
あなたは、どのキャリアを選ぶ?
病院薬剤師、薬局薬剤師、女性薬剤師
数多くの医療機関の業務支援と薬剤師の転職を支援してきた著者が、
薬剤師キャリア選択のポイントと転職市場を解説する。

流石 学 著
長谷川 周重 著
A5判・244頁(H210×W148×14 400g)並製 
◆定価:本体価格 2,200円+税
◆ISBN978-4-909090-76-8 C2047
◆2022年6月28日発売
◆Izumiya

◎編者・著者プロフィール
〇流石 学(さすが まなぶ)
株式会社メデュアクト代表取締役
株式会社四国水族館開発代表取締役
関東学院大学経営学部、日本大学薬学部、山梨県立大学非常勤講
薬剤師、中小企業診断士、診療情報管理士
東京薬科大学大学院薬学研究科修士課程、慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程(MBA)修了。大手製薬メーカー、医療コンサルティング会社を経て、2013 年にフリーランスの経営コンサルタントとして独立。2014 年に法人化して現職。データ分析に基づく医療機関の戦略・戦術立案、薬剤部門の業務改善等を得意とする。四国水族館(香川県)の運営会社代表も兼任している。
1978年生まれ、山梨県富士河口湖町出身。
〇長谷川 周重(はせがわ ひろしげ)
株式会社ウィークディレクター/ WEEC 薬剤師の運営責任者
法政大学社会学部卒業後、株式会社エフアンドエム(現:東証スタンダード)へ入社。上場企業、中小企業で個人・法人営業を経験後、スタートアップ企業にて有料職業紹介事業を立ち上げる。その後、株式会社スヴェンソンに転職。新規事業の責任者及び特命業務を担当し、子会社の設立・役員、美容室の経営、マネジメントに8年従事した後、ハンズオン型の医療経営コンサルタント会社に転職し、病院・クリニックの経営を支援。2020 年株式会社ウィークに参画。5回の転職経験を活かし、若手薬剤師のキャリア支援に従事している。
1978年生まれ、神奈川県横浜市出身。

◎内容
筆者の2人は、医療経営コンサルタント、キャリアパートナーというまったく別の立場ながら、仕事を通じて薬剤師と向かい合う機会が多い。そのなかで専門職としてのキャリア形成が不十分な薬剤師に頻繁に出会う。
薬剤師本人がスキルアップの方法を知らず、特に人員の少ない中小規模の医療機関や保険薬局では、目の前の業務をこなすことが最優先になり、十分な研修機会にさえ恵まれていない。
こうした現状を目の当たりにして、2人で議論するなかで、若い薬剤師にキャリアの考え方を伝える必要があるという結論にいたった。
薬剤師を取り巻く著しい環境変化のなかで、危機意識をもつ声を聞く機会は確実に増えた。薬剤師はこれからどうなっていくのか、自分はこれからどうなってしまうのか、そんな将来不安の表れである。
薬剤師になることを目指した学生時代
一人前の薬剤師になることを目指した就職後の3年間
次の目標が見えなくなってしまった30歳前後の今
今と変わらない日々が流れたまま40歳になっている10 年後の未来
この本を手に取った方は、まさにこの渦中いる薬剤師ではないだろうか。なんとなくわかってはいるものの、かといって明確に示されるものではない、そんな漠然とした不安に覆われてはいないだろうか。
ただし、この本が転職を促すための本ではないことは明確にしておく。転職はあくまでキャリア戦略上の手段の1つでしかなく、基本は職場を変えることなく、仕事の考え方、取り組み方を変えることでキャリアアップを図ることだ。現在の職場ではキャリアビジョンを実現できないと判断したときに、はじめて転職という選択肢が出てくるのだ。そのぐらいの感覚でとらえて欲しい。
この本では、薬剤師であり、医療経営コンサルタントとして多くの医療機関、薬剤部門で業務支援を行ってきた流石学と、キャリアパートナーとして数多くの薬剤師の転職を支援してきた長谷川周重が、薬剤師“あるある”な4つのケースを題材にして、いま薬剤師がおかれている環境、キャリアの考え方、市場からの客観的な評価を書いた。
薬剤師も、免許を持ってさえいれば引く手あまただった時代から、薬剤師が余りはじめ、これまでのように就職、転職ができない時代になってきた。相変わらず引く手あまたの薬剤師もいるが、転職したくても雇用条件を維持できない薬剤師、さらには転職先が見つからない薬剤師が大量発生している。
前者は言うまでもなく付加価値を生み出せる薬剤師であり、後者はその逆である。まさに「薬剤師格差」が始まったのだ。そして、付加価値を生み出せる薬剤師とは端的に言ってしまえば、医療の質向上に貢献できる薬剤師、地域から、多職種から必要とされる薬剤師である。
1人の薬剤師として、どのようにキャリア戦略を考えればよいのか、市場から高い評価を得られる薬剤師になれるのか、自分らしい生き方、働き方ができるのか。本書が30 歳前後の迷える薬剤師たちの道標になれば幸いである。

◎主要目次
はじめに
〇第1 章 病院薬剤師のキャリアデザインとマーケットバリュー
Case
1-1 病院薬剤師を取り巻く環境変
1-2 年齢に応じたキャリアを歩む
1-3 薬剤師のマーケットバリュー(市場価値)
1-4 キャリアパートナーの視点
エピソード
〇第2 章 薬局薬剤師のキャリアデザイ
Case 2
2-1 薬局薬剤師をとりまく環境変化
2-2 しっかりとデザインされたキャリアを歩
2-3 キャリアパートナーの視点
エピソード
〇第3 章 女性薬剤師のキャリアデザイン
Case 3
3-1 女性薬剤師を取り巻く環境
3-2 年齢を重ねても発達を続けるキャリアを歩
3-3 キャリアパートナーの視点
エピソード
〇第4 章 自分らしく、信頼される薬剤師を目指すために
Case 4
4-1 薬剤師の転職事情
4-2 自分らしさを実現できるキャリアを歩む
4-3 キャリアパートナーの視点

◎奥付情報
印刷・製本 亜細亜印刷株式会社
初版発行 2022年7月10日