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AI時代に求められる役員のリテラシーとは!!
役員に就任したその日から、あなたは「経営者」です。
その覚悟はありますか。
役員は、会社の命運を担う、経営のプロです。
本書は、役員になるなら、このくらいの知識は身につけてほしいという、メルクマールを示しています。
■主な増補・改訂■パーパス経営/人的資本経営/Z世代マネジメント/ハラスメント/生成AI/不正防止(風土改革と企業文化)/顧客価値と値決め/イノベーション/生産性向上(生産年齢人口の減少)
著者:星野 雄滋・矢澤 浩・松林 和彦・三村 健司・高橋 勲
A5判・304頁(H210×W14×D15 430g)並製
◆本体価格 2,400円+税
◆ISBN978-4-911064-10-8 C2034
◆2024年9月30日
◆Cover Design izumiya
◎著者プロフィール
■星野 雄滋(ほしの ゆうじ)
1987 年3 月慶應義塾大学経済学部卒業後、同年10月サンワ等松青木監査法人(現 有限責任監査法人トーマツ)に入所。2001年6 月監査法人トーマツ パートナー就任。2019年6月独立開業。現在、星野雄滋公認会計士事務所所長、中堅・ベンチャー企業の社外役員、経営顧問、幹部研修講師として活動している。
専門分野:「持続的独自成長、人財育成、内部統制」
主要著書:『Amazon, IKEA, Apple から学ぶ企業成長の方程式~独自経営モデル~』(ロギカ書房)、『経営会計−経営者に必要な本物の会計力。』(ロギカ書房)
■矢澤 浩(やざわ ひろし)
矢澤浩税理士事務所所長 税理士、公認情報システム監査人
1987年中央大学大学院商学研究科博士前期課程修了。同年、デロイトのコンサルティング部門に入社。2006年監査法人トーマツ(現 有限責任監査法人トーマツ)に入所し、2024年2月まで監査・保証事業本部のマネージングディレクターとして東日本地域の地区事務所におけるコンサルティング業務の責任者、企業向け研修チームのリーダーとして、経営管理業務全般の経営計画策定、経営管理制度、情報システム構築等に関するコンサルティング業務を実施。現在独立し、中堅・中小企業等へのマネジメントコンサルティング業務を中心に展開。
■松林 和彦(まつばやし かずひこ)
有限責任監査法人トーマツ監査アドバイザリー事業部マネージングディレクター
デロイト トーマツsmooth株式会社取締役
国際基督教大学教養学部卒業後、監査法人トーマツ(現 有限責任監査法人トーマツ)に入所。組織・人事領域のコンサルティングを中心に、株式上場支援や業績管理制度高度化等の経営管理基盤構築の経験を豊富に有する。
専門分野:「組織改革」「人事制度改革」
主要著書:『 会社を成長させる5つのアクション』(中央経済社)、『これですべてがわかるIPOの実務』(中央経済社)、『原価計算が病院を変える』(清文社)
■三村 健司(みむら けんじ)
三村健司公認会計士事務所所長。2023年独立開業。経営学修士(MBA)
前職、有限責任監査法人トーマツ 監査・保証事業本部 AIDC シニアマネージャー
慶應義塾大学経済学部卒業後、事業会社にて4年間貿易実務の経験。その後会計士の世界に飛び込む。2次試験合格後、監査法人トーマツに入所。中堅中小企業に対して会計監査や IPO 支援に従事するとともに原価計算、管理会計、中期経営計画の導入支援等や現場リーダー育成、問題解決、PDCA支援等の業務にも従事。20年以上、一貫して、中堅、中小企業の成長支援に従事。現在、中堅中小企業の成長支援に尽力中。
■高橋 勲(たかはし いさお)
2001年10月監査法人トーマツ(現 有限責任監査法人トーマツ)入所。2005年5月公認会計士登録。
2011年10月税理士法人トーマツ(現 デロイト トーマツ税理士法人)入所
2021年8月公認会計士・税理士事務所高橋会計代表
2023年6月高橋会計合同会社代表社員
上場企業、中堅中小企業等の申告業務、税務調査対応、並びに多様な税務アドバイザリー業務の経験を有する。また、上場準備会社等の非常勤監査役、及び国立大学法人長岡技術科学大学非常勤講師を務めている。
主要著書:『Q&A 事業承継をめぐる非上場株式の評価と相続対策 第10版』(共著 清文社)
◎内容
■第3版によせて
2021年4月に新版を発行してから、はや3年が経過しました。新版では、コロナ禍をふまえ、ニューノーマルを見据えた経営テーマを織り込み解説しました。2024年、コロナ前の日常を取り戻している状況となりました。そこで、第3版では、その後の経営トピックとして、以下のテーマを取り上げています。
・パーパス経営
・人的資本経営
・Z世代のマネジメント
・ハラスメント
・生成AI
・不正防止(風土改革と企業文化)
・顧客価値と値決め
・イノベーション
・生産性向上(生産年齢人口減少)
上記の項目以外にも、上場企業に適用された新たな会計基準(収益認識)や四半期報告制度の見直し、税制改正(法人課税)など既存の項目についても適宜改訂を行い、また、ステークホルダー資本主義に基づく会計の考察(コラム)も行っています。
改めて、経営課題は、経営上の普遍的なテーマと、環境変化により認識すべきテーマの2つに大別できると思います。環境変化により認識すべきテーマには、今後普遍的なテーマに位置づけられるテーマもあるでしょう(ステークホルダー主義やESG/SDGs など)。
経営者たる役員1年目の皆様にとって重要なことは、これらの経営課題をもれなく認識し、自社における重要性や優先順位をつけながら、全体を俯瞰する力・大局観であると思います。
◎目次
■第1 章 経営理念とビジョンの浸透、戦略の立案
① 経営理念・方針の浸透
② ビジョン策定の手法・プロセス
③ 基本戦略と中期経営計画の全体像
④ 戦略策定プロセスと戦略の本質
⑤ 独自性の追求・確立
■第2 章 人財マネジメントのポイント
① 役員と従業員は立場が異なる
② 人財をマネジメントするとはどういうことか
③ 人的資本経営とは何か
④ 価値観の合う人財を採用する
⑤ 人財が育つためには
⑥ リーダーシップを発揮する/ 発揮させる
⑦ モチベーションを向上させる
⑧ 人事制度を運用する
⑨ 労務コンプライアンス管理を徹底する
⑩ ハラスメントを正しく理解し、誠実に対処する
■第3 章 会計の勘所(経営者目線、役員はここを視る)、役員がおさえておくべき会計ルール
① 財務会計の基礎(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書)
② 会計制度の概要(日本の会計制度・開示情報を理解する)
③ 財務会計の応用
④ 役員がおさえるべき税務のテーマ
■第4 章 管理会計のポイント
① 管理会計
② 損益分岐点分析
③ 新規投資の採算性(投資の意思決定)
④ 減損会計
⑤ のれん
⑥ 資本効率と資源配分
■第5 章 経営目標達成のためのマネジメント
① マネジメントシステムの確立(財務数値管理と活動目標管理の有機連携)
② 予算管理とは
③ 活動目標管理
■第6 章 情報技術の活用
① 経営と情報、情報技術
② 情報技術の活用による変革
③ 情報をお金にかえる~顧客視点の重要性
■第7 章 経営の三大リスク
① 不正リスク
② 不作為リスク(リスクテイクしないリスク)
③ 不人気リスク
④ 風土改革と良い文化作り
■第8 章 持続可能経営
① SDGs(17のゴールと169のターゲット)
② ESG
③ ステークホルダー主義(株主第一主義からの転換)
④ 持続的成長と中長期的な企業価値向上
◎奥付情報
印刷・製本 藤原印刷株式会社
初版発行 2024年9月30日