医療・介護職の転職を成功に導くキャリア戦略

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医療・介護職の転職を成功に導くキャリア戦略

良い転職・悪い転職とは。
どうしたらよい転職を選択できるのか。
あなたでも変えられる「変数」は何ですか?
それは「あなた自身」です。
あなた自身はいくらでも変化することができるのです。

三好 貴之/細川 寛将 著
A5判・224頁(H210×W148×12 350g)並製本 
◆定価:本体価格 2,200円+税
◆ISBN978-4-909090-98-0 C2047
◆2023年7月29日発売
◆デザイン:Izumiya

【著者】
○三好 貴之(みよし たかゆき)
株式会社メディックプランニング代表取締役/ 経営コンサルタント/ 作業療法士/ 経営学修士(MBA)
一般社団法人Medi-Care Management 協会代表理事
佛教大学、日本福祉大学、岡山大学大学院卒。専門は、病院・介護施設におけるリハビリ機能強化による経営戦略立案で、全国多数の病院・介護施設のコンサルティングを実践中。また、講演では、年間2,000 名を超える医師・看護師・リハビリ職・介護士など病院・介護施設の管理者に対する指導とアドバイスを行っている。また、著書に『マンガでわかる介護リーダーの仕事』(中央法規出版)、『医療機関・介護施設のリハビリ部門管理者のための実践テキスト』(ロギカ書房)、『医療・介護職の新しいキャリア・デザイン戦略~未来は自分で切り拓く~』(ロギカ書房)、『看護管理者を変えた7通の手法:ストーリーで学ぶリーダーシップ』(中央法規出版)、『サバイバル時代の介護経営メソッド 目指すは「2040 年型」ビジネスモデル』(日経BP社)をはじめ多数の業界誌に特集、連載記事を執筆している。

○細川寛将(ほそかわ ひろまさ)
国家資格キャリアコンサルタント/医療介護キャリア研究家
作業療法士/保健学修士
大学卒業後作業療法士として回復期病棟にてリハビリ業務に従事。大学院を経て2012年に株式会社メディカルエージェンシーを創業(取締役/リハビリメディアPOST副編集長として参画)、2016年より医療法人陽明会にて在宅医療連携部 部長、2020年より株式会社エス・エム・エス セールス統括部の事業所長を歴任。現在は、イチロウ株式会社UXグループマネジャー、株式会社クリエイターズ取締役・等「医療介護系複業家」としての顔を持つ。また、自身のライフワークとして医師・看護師・セラピスト・介護福祉士など医療介護職の個別キャリア支援をこれまで500名以上に行い、法人に対して管理職・リーダー育成を精力的に行っている。著書に『医療機関・介護施設のリハビリ部門管理者のための実践テキスト』(ロギカ書房)、『医療・介護職の新しいキャリア・デザイン戦略~未来は自分で切り拓く~』(ロギカ書房)がある。

【内容】
筆者は、作業療法士の教員時代に、多くの学生を社会に送り出し、その 後の就職、転職の経緯を見守ってきました。そして、独立起業して会社経 営を始めてからは、経営コンサルタントとして多くの医療・介護職の採用 のお手伝いや、さらに自分の会社でも多くのスタッフを採用してきました。 その経験を踏まえ、自分のなかにある「良い転職」「悪い転職」とは、を自然に考えるようになりました。
「良い転職」とは、前職でスキルアップした結果、管理職待遇での転職 や自分のやりたい分野をみつけての転職です。一方、「悪い転職」 は、前職で力が発揮できず、人間関係も悪化し、逃げるように転職してしまい、また転職先でも同じような働き方をしてしまうことです。
誰しも組織のなかで働けば、自分の思い通りになることはありません。 自分の思う通りに働ける職場はまず存在しないと思った方がよいでしょう。それは、組織には必ず「組織文化」「組織風土」と共に「組織のルー ル」が存在するからです。これに対して文句を言ったり、不満を言ったりしている人がいますが、残念ながらこれはどれだけ声高に叫んだところで何も変わりません。
では、あなたでも変えられる「変数」は何でしょうか。そう、それは、「あなた自身」です。 あなた自身はいくらでも変化することができます。
筆者自身のキャリアは、自分自身を変化させてきました。最初は、地方にある病院の作業療法士からキャリアをスタートしました。そこから、専 門学校教員へ転職し、独学で経営コンサルティングを始め、34 歳で起業 しました。そして、現在は、介護、福祉事業を展開し、社員 30 名ほどの経営者となりました。仕事としては作業療法士 から教員へそして経営コンサルタント、経営者と変化しています。も ちろん、これらは自ら目標や計画を立てて「意図的」に変化させているのです。
本書は、第 1 章では、筆者の経験をもとに転職を優位に進めるための基 礎知識、第 2章では、転職を優位に進めていくためのポイント、そして第 3 章からは、具体的 な実践論を展開しています。 本書の目的は、「良い転職」をしてもらうことです。良い転職ができる人は、今の職場でも「なくてはらない貴重な人材」となり得る人です。今の職場で働くのも転職するのも目的は「自分らしく働くため」です。本書をきっかけに「自分らしく働く」方法を理解していただければありがたく思います。

【目次】
■第 1 章 医療・介護職が転職する前に知っておくべきこと
1―1 医療・介護業界の転職市場とは
1―1―1 転職は、景気が大きく関与する
1―1―2 地域別の離職率を知る
1―1―3 転職先を知る
1―1―4 転職側が考えていることを理解しよう
1―2 年齢別の転職キャリア論―機会は均等に訪れない⁉
1―2―1 転職を優位に進めるのは35歳まで説
1―2―2 20代でやるべきこと
1―2―3 30代でやるべきこと
1―2―4 40代以降でやるべきこと
1―3 転職する前の「自分のスキル」を整理する
1―3―1 転職を優位に進める3つの軸
1―3―2 プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(Product Portfolio management)
1―3―3 やりたくないことはやらない覚悟をもつ
1―3―4 自己分析ワーク「20の私」
1―4 転職を優位にするためには自分のマーケットバリューを高める
1―4―1 転職2.0の時代
1―4―2 20代はメタ学習が重要
1―4―3 35歳までにはどこかで必死に働く(学ぶ)時期を作る
1―4―4 誰もやらないことこそ価値がある
■第 2 章 転職を成功させるためのポイント
2―1 これから伸びる優位なマーケットにいく
2―1―1 初年度年収600万円の時代
2―1―2 製品ライフサイクル理論
2―1―3 成長期を見極める
2―1―4 自分をコモディティ化させない
2―2 医療・介護業界で求められる4つの付加価値スキル
2―2―1 マネジメントスキル
2―2―2 教育スキル
2―2―3 マーケティングスキル
2―2―4 ITスキル
2―3 職場選びは名詞ではなく、動詞を意識する
2―3―1 職場選びは、名詞ではなく、動詞で選ぶ
2―3―2 名前や病床機能ではなく、好きと強みで選ぶ
2―3―3 好き、得意、楽しいの3分類TCLとは
2―3―4 キャリアとは自分のもの―他人との比較をやめよう
2―4 転職で悩んだ時に役立つキャリア・デザインの知識
2―4―1 キャリア・トランジッション
2―4―2 キャリア・ドラフト
2―4―3 計画的偶発性を引き出す3つのポイント
2―4―4 転職で成功するか失敗するかは自分次第
■第 3 章 令和時代の転職に重要な「自分の価値を最大化するための」戦略的思考
3―1 転職を決める「市場価値」の本質をおさえる―市場価値を決めるものは?
3―1―1 自分ばかり見ていても、給料は上がらない
3―1―2 「商品(自分)の質を高める」よりも「成長市場に飛び込む」ほうが重要?
3―1―3 スキルアップは何のためにするのか?
3―1―4 会社員専門職として市場価値をあげるためのポイント
3―1―5 若手もミドルも「自分のキャリアは、自分で作るしかない」という現実
3―1―6 20~30代前半までにいかに上質な経験を積めるかが「キャリアの肝」
3―1―7 「職業選択」をする上でおさえておくべきポイント
3―1―8 自らの職務経験から汎用可能性を考える
3―1―9 転職における「50%(半分)」の軸ずらし―業種と職務
3―2 時代の変化を捉え客観視点から「マーケット」を考える―自分本位の転職は危険?
3―2―1 医療・介護業界=公的保険内だけで選択肢を考えるのはもう古い?
3―2―2 2025年までに約 30% 成長するヘルスケア市場
3―2―3 用語の整理:業種・業界・職種・(業態・領域)
3―2―4 給与水準の変化を理解する
3―3 「職種」の市場価値を活かす―医療・介護従事者の経験や資格を活かした展開が善?
3―3―1 「職種」に絞る場合は専門性を突き詰めるか、マルチに活動するか
3―3―2 「法人」に絞る場合は法人を“活用しきる”スタンスを持つ
3―3―3 自身がマッチする「フェーズ」を理解する
3―3―4 「業態」について理解する
■第 4 章 転職に重要な「軸」の理解―自身の 3 つの軸を知る―
4―1 「3 つの軸」構築の前に覚えておきたいキャリア思考の 3 要素
4―1―1 キャリアサイクルを理解する―デザインとドリフトの周期性
4―1―2 キャリアプロセスは曲線であり「経験・実績」と「年齢」の2軸で最適解を考える
4―1―3 転職をキャリア形成で有効に活用するために考えておきたい「3つの軸」
4―2 自己理解を深めキャリアの「土台」を構築する―過去を振り返り自分軸の構築
4―2―1 なぜ、「自己理解」を深めることが重要なのか
4―2―2 自己理解を深めるワーク/テスト
4―3 Why を通してキャリアの「核」を構築する―未来に向けたキャリア軸を構築
4―3―1 キャリア軸の理解を深めるワーク
4―4 “転職軸”の理解を深めるワーク―転職の軸を把握する
■第 5 章 転職に向けた具体的な実践方法―“転職活動”を通してキャリアの健康診断を―
5―1 転職活動①転職をする上での全体観・原理原則を理解する
5―1―1 転職活動をする上で手段を網羅する:転職応募のパターン
5―1―2 全体観を捉えるための情報収集の手順:業界・企業分析
5―1―3 応募に向けておさえておくべき原理原則
5―2 転職活動②書類選考通過のための履歴書作成・職務経歴書・面接・内定後の退職までの流れ
5―2―1 履歴書:目的
5―2―2 職務経歴書:目的
5―2―3 特におさえておきたい2つの項目
5―2―4 面接対応のイロハをおさえる:全体像の理解をし、ポイントをおさえる
5―2―5 内定後、承諾する前に確認する8つのポイント
5―2―6 退職する際に知っておきたいこと/注意すべきこと
5―3 転職活動③未経験職種や異業種への転職でも失敗しない転職の方法
5―3―1 用語の定義整理
5―3―2 未経験職種、異業界への転職候補者を人事担当者はどのように見ているのか
5―3―4 未経験職種、異業界・異業種へ転職する際に有利になりやすいポジショニング
5―3―5 未経験者×異業種×同業種の転職―公的保険内か保険外かの違い
5―3―6 転職エージェントを活用してキャリア軸・転職軸を構築(書類・面接対策なども)
5―3―7 現職種で経験や実績の「汎用可能性」を整理し、希望企業の未経験職種にいかにマッチしているか明確化
付録 
転職キャリア解体新書―筆者はいかに転職を繰り返してきたのか―
要点整理 年代別キャリアで考える要素
  
◎奥付情報
印刷・製本 亜細亜印刷株式会社
初版発行 2023年8月20日