|本の詳細
新版 役員1年目の教科書
Withコロナを見据えて、ロングセラーを改訂‼
■主な増補■独自経営/ニューノーマル下の人材マネジメントと経営/ステークホルダー主義/SDG
s/ESG/持続可能経営役員に就任したその日から、
あなたは「経営者」です。
その覚悟はありますか。
役員は、会社の命運を担う、経営のプロです。
本書は、役員になるなら、このくらいの知識は身につけてほしいという、メルクマールを示しています。
星野 雄滋・矢澤 浩・松林 和彦・三村 健司・高橋 勲 著
A5判・260頁(H210×W14 16 400g)並製
◆定価:2,420円(税込)
◆ISBN978-4-909090-57-7 C2034
◆2021年5月10日
◆Cover Design izumiya
◎著者プロフィール
■星野 雄滋(ほしの ゆうじ)
1987年3月慶應義塾大学経済学部卒業後、同年10月サンワ等松青木監査法人(現 有限責任監査法人トーマツ)に入所。2001年6月監査法人トーマツ パートナー就任。2019年6月独立開業。
現在、星野雄滋公認会計士事務所所長、中堅・ベンチャー企業の社外役員、経営顧問、幹部
研修講師として活動。
専門分野:「持続的独自成長、独自性×会計、人財育成」
主要著書:『Amazon, IKEA, Apple から学ぶ企業成長の方程式~独自経営モデル~』(ロギカ書房)、『役員1年目の教科書』(ロギカ書房)、『経営会計−経営者に必要な本物の会計力。』(ロギカ書房)、『永続企業を創る!戦略バランスとレバレッジ会計マネジメント』(同文舘出版)
執筆担当:第1章、第4章⑥、コラム、第7章、第8章
■矢澤 浩(やざわ ひろし)
有限責任監査法人トーマツ 監査・保証事業本部 ディレクター・公認情報システム監査人・
税理士(個人会員)
1987年中央大学大学院商学研究科博士前期課程修了。同年、デロイトのコンサルティング部門に入社。2006年監査法人トーマツに入所。経営管理全般に関するに関するコンサルタントとして、大企業、中堅企業等に対して経営計画策定、経営管理制度、情報システム構築等のアドバイザリー業務を実施。
執筆担当:第6章
■松林 和彦(まつばやし かずひこ)
有限責任監査法人トーマツ 監査アドバイザリー事業部 ディレクター
1998年国際基督教大学教養学部卒業後、2000年に監査法人トーマツ(現 有限責任監査法人トーマツ)に入所。
組織・人事領域のコンサルティングを中心に、株式上場支援や業績管理制度高度化等の経営管理基盤構築の経験が豊富。
専門分野:「組織改革」「人事制度改革」
主要著書:『 会社を成長させる5つのアクション』(中央経済社)、『これですべてがわかるIPOの実務』(中央経済社)、『原価計算が病院を変える』(清文社)
執筆担当:第2章
■三村 健司(みむら けんじ)
有限責任監査法人トーマツ 監査・保証事業本部AIDC シニアマネージャー・公認会計士
慶應義塾大学経済学部卒業後、事業会社にて貿易実務の経験を経て、監査法人トーマツ(現 有限責任監査法人トーマツ)に入所。中堅上場企業の監査や上場準備会社に対する監査やIPO 助言指導業務に従事するとともに中堅中小企業に対する管理会計の導入・原価計算の構築・中期経営計画の策定支援等や現場リーダー育成支援・問題解決支援等のアドバイザリー業務にも従事。
執筆担当:第3章、第4章、第5章
■高橋 勲(たかはし いさお)
デロイト トーマツ税理士法人 パートナー・公認会計士・税理士
2001年10月監査法人トーマツ(現 有限責任監査法人トーマツ)入所。2005年5月公認会計士登録。上場企業等の法定監査業務、上場準備支援業務に従事。
2011年10月税理士法人トーマツ(現 デロイト トーマツ税理士法人)入所。2012年5月 税理士登録。上場企業・中小企業の法人税等の申告業務、税務調査対応の他、組織再編成、国際税務に関する相談、税務デューデリジェンス、並びに経営承継支援等のサービスを提供。
主要著書:『Q&A 事業承継をめぐる非上場株式の評価と相続対策 第10版』(共著・清文社)
執筆担当:第3章④役員がおさえるべき税務のテーマ
◎内容
■新版によせて
2018年12月に初版を発行してから、2 年以上経過しましたが、その間様々な環境変化がありました。
最初にあげられるのは、2020年1 月に日本で初めて感染が確認された新型コロナウィルスにより、日常生活、会社での勤務形態、経済活動が一変したことです。そして、リモートワークによって採用の仕方も評価も育成も働き方も全て変わってきました。これらニューノーマルを見据えた人財マネジメント改革の重要性を改めて認識する必要があります。
2019年8月、米企業の規範である「株主第一主義」の修正が行われ、ステークホルダー主義の経営が宣言されました。このことはわが国でもESG やSDGs への取り組みを一層促進させるきっかけになっています。
2021年3月施行の改正会社法・同施行規則では、役員報酬決定方針の開示が拡充されています。
そしてデジタルトランスフォーメーションDX も話題を呼びました。DX は、IT を活用したビジネスモデルの変革や、それに伴う業務、組織などの変革をいい、デジタル化によりあらゆるものがネットにつながるIOT やAI(人工知能)を使って生産性の向上を目指すことでもあります。一方で、経済のデジタル化は、模倣が容易になることでもあります。このような時代では、模倣や破壊されないために、他社がなしえない独自性の追求・確立が重要課題となります。
以上をふまえ、新版では、下記の項目を追加しました。
・独自性の追求・確立
・ニューノーマルを見据えた人財マネジメント改革
・デジタルトランスフォーメーションDX の本書における取扱い
・ニューノーマル下の経営
・ステークホルダー主義
・ESG
◎目次<
■第1 章 経営理念とビジョンの浸透、戦略の立案
① 経営理念・方針の浸透
自分の思いを伝える
三段階での思いの伝達
原点に立ち返る
② ビジョン策定の手法・プロセス
従業員の巻き込み
従業員の目線と経営者の目線
望ましいビジョン
③ 戦略策定プロセスと戦略の本質
「バカな」と「なるほど」
基本戦略
強みを活かす&すてる
④ 独自性の追求・確立
独自性の定義
独自性の確立〈独自性確立&顧客価値向上シート〉
第1 章 まとめ
■第2 章 人財の採用と育成のコツ
① 役員と従業員は立場が異なる
② 人財をマネジメントするとはどういうことか
③ ニューノーマルを見据えた人財マネジメント改革を図る
④ 価値観の合う人財を採用する
⑤ 人財が育つためには
⑥ リーダーシップを発揮する/ 発揮させる
⑦ モチベーションを向上させる
⑧ 人事制度を運用する
⑨ 労務コンプライアンス管理を徹底する
第2 章 まとめ
■第3 章 会計の勘所(経営者目線、役員はここを視る)、役員がおさえておくべき会計ルール
① 財務会計の基礎(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書)
② 会計制度の概要(日本の会計制度・開示情報を理解する)
③ 財務会計の応用
④ 役員がおさえるべき税務のテーマ
第3 章 まとめ
■第4 章 管理会計のポイント
① 管理会計
② 損益分岐点分析
③ 新規投資の採算性(投資の意思決定)
④ 減損会計
⑤ のれん
⑥ 資本効率と資源配分
第4 章 まとめ
■第5 章 経営目標達成のためのマネジメント
① マネジメントシステムの確立(財務数値管理と活動目標管理の有機連携)
② 予算管理とは
③ 活動目標管理
第5 章 まとめ
■第6 章 情報をお金に換える
① 情報をお金に換える「仕組み」とは
② 情報技術の活用による変革
③ 経営情報と情報技術の管理
④ 情報活用に対する会社の方向性
第6 章 まとめ
■第7 章 経営の三大リスクとニューノーマル下の経営
① 不正リスク
② 不作為リスク(リスクテイクしないリスク)
③ 不人気リスク
④ ニューノーマル下の経営
第7 章 まとめ
■第8 章 持続可能経営
① SDGs(17のゴールと169のターゲット)
② ESG
③ ステークホルダー主義(株主第一主義からの転換)
④ 持続的成長と中長期的な企業価値向上
◎奥付情報
印刷・製本 藤原印刷株式会社
初版発行 2021年5月10日