スポーツは民主主義のバロメーター スポーツで読み解く競争社会の本質

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トランプも安倍もプーチンも習近平も、政敵を尊重していますか?
スポーツ活動であろうが成治・経済活動であろうが、競争は対戦相手を尊重した戦いです。
民主主義のさらなる理解をこの本から!
今、スポーツ界を賑わす不祥事の本質が見えてくる!!
 
安倍内閣が誕生したが、政治における競争(政策提案競争)は実質的に機能していない。日本は、北朝鮮や中国とは違い、民主主義社会なので、どの提案を採用するかは「政策論争」という競争を行い、その競争の勝敗ルールである多数決を通して決められなければならないはずである。
国会の議論を聞いていると論争になっていない。時間を埋めるだけの討論で、本当の議論ができていない。典型的な例が安保法制の議論である。公聴人がすべて違憲としたにもかかわらず、その後の国会討論が議論になっていない。そして、政治的混乱が続いている。
本書は、民主主義社会において議論を展開するには「何が必要か、何が足りないのか、日本文化のどこを変える必要があるのか」を、スポーツにおける「競争の本質」をキーワードに論じている。
さらに、ウクライナ危機、トランプ現象、北朝鮮問題といったルール無視の事態が頻発している国際社会において、スポーツの国際化というテーマの分析を加えることによって、国際社会のルール作りに新たな視点を提示している。
 
著者 杉崎 隆晴
◆四六判・324頁(H188×W18 380g)並製
◆本体価格 2,600円+税
◆ISBN978-4-909090-19-5 C0031
◆2018年12月発売
◆Cover Design izumiya
 
●著者プロフール
杉崎 隆晴(元弘前大学教授)(評論家・体育学研究者:麓 信義)
 1948年東京都生まれ。中学3年生頃から日本文化論と心理学に興味を持ち始めるが、 大学は教育学部体育学健康教育学科体育学コースを卒業。大学院に進み、体育学を修める。 専門分野は当時の名称で「体育心理学」。ただし、名刺では「運動・スポーツ心理学研究室」所属としていた。このあたりにも「体育」の名称の特殊性がうかがえる。大学院の指導教官は運動生理学とバイオメカニックスが専門であり、結局、日本文化論も心理学も指導者なしの独学であるが、認知心理学の第一人者ナイサー教授(米国)の来日時にはシンポジウムに参加し、誠信書房の『新しい心理学シリーズ』や『心理学辞典新版』、そして、リハビリ関係の専門書への執筆等の業績がある。国立大学教員養成学部で主に「体育心理学」と「サッカー」の授業を長年担当し、その分野で『新しいスポーツ心理学入門(春秋社)』や『スポーツ心理学からみたサッカーの理論(三一新書)』等を出版するとともに、日本体育協会(当時)のスポーツ指導者を育成する事業で「スポーツ心理学」を担当し、2012年に同協会より表彰された。 評論家としては、『Ronza』への寄稿の他、『国立大学 権力構造の謎解き(三一書 房)』『政治・経済、そしてスポーツ競争の現代的意味(東京図書出版:22世紀アートで電子書籍として再出版)』に続く3冊目の著作である。
 
●目次
第一部 スポーツの本質とその日本的展開
 第一章 競争とは何か
  第一節 「争う」と「競う」の違い
  第二節 競争の成立条件
  第三節 近代における競争の在り方の変容
  第四節  戦争 ・ 闘争 ・ 競争
 第二章 競争は必然か、競争は不可避か
  第一節 競争の必然性
  第二節 競争の判定基準
  第三節 競争社会への批判
  第四節 競争は連帯を育む
 第三章 スポーツとは何か
  第一節 スポーツ以前
  第二節 スポーツの誕生
  第三節 スポーツの発展
  第四節 スポーツは最重要文化である
 第四章 スポーツの日本的受容の問題点
  第一節 完成されたスポーツとその輸入
  第二節 「体育」概念の変化
  第三節 スポーツの日本的展開 
  第二部 民主主義国における政治と経済
 第五章 スポーツ競争の親 民主主義
  第一節 民主主義とスポーツの関係
  第二節 民主主義の「民」とは
  第三節 ルールに基づく政治とは
  第四節 民主主義と民本主義
  第五節 「平等な市民」概念の歴史的現実
  第六節 近代デモクラシーとそれを支える平等な市民
  第七節 人間はどのような時に相手を平等な他者と認識するか
  第八節 民主主義の現在と理想
  第九節 民主主義・自由主義・社会主義
 第六章 自由主義経済体制の問題
  第一節 自由主義経済の発端
  第二節 近代社会における経済活動とは
  第三節 経済におけるルールの重要性
  第四節 ルールの変更とルールへの対処術
  第五節 国際経済におけるルール変更について
 第七章 スポーツをキーワードとした現代社会の分析
  第一節 民主主義とスポーツ
  第二節 政策論争とスポーツ
  第三節 国際経済とスポーツ
  第四節 スポーツ競争からの示唆とその限界
  第五節 最近の問題に対するアプローチ
 終 章 日本の未来:日本人にあった競争社会とは
 
●奥付情報
印刷・製本 藤原印刷株式会社
初版発行 2019年1月10日